2.ケーブルを延長する場合の考え方

電圧降下の基準

コードの選定にあたっては、以下の許容基準に沿って、許容降下電圧を超えないようにコードのサイズを選定する必要があります。

電圧許容電圧降下率許容降下電圧
商用電源
AC200V
3%6V
高周波電源
AC48V
6%3V

コードサイズの選定方法

許容降下電圧を基に、前のセクションで示した①式(e=(30.8×L×I)/(1000×S))を変形し、コードのサイズ S を求めるための計算式を導出します。

(1)商用電源 AC200V の区間(一次側)

商用電源から高周波電源機器までの区間を「一次側」と呼びます。
許容降下電圧e = 6V を①式に代入し、S(コードのサイズ) を導く式は以下の通りです。

S1≒(L×I1)/200

(2)高周波電源 AC48V の区間(二次側)

高周波電源機器からインナーまでの区間を「二次側」と呼びます。
許容降下電圧e = 3V を①式に代入し、S(コードのサイズ) を導く式は以下の通りです。

S2≒(L×I2)/100

使用する電流値の注意点

コードの選定にあたり、電流 I には必ず定格電流を使用してください。

  • 一次側(I1):インバータ・コンバータの定格入力電流を使用してください。
  • 二次側(I2):インナーの定格電流を使用してください。

上記の計算方法で、許容電圧降下率を満たす適切なコードサイズ(S1およびS2)を選定することが、機器の性能を維持し、ステータ焼損などの重大な弊害を防ぐ唯一の手段です。

このコード選定の考え方に基づき、エクセンが推奨する具体的な延長方法については、『 3.ケーブルを延長する場合の提案 』をご覧ください。