振動モータの用途と取付方法
振動モータの用途
低周波振動モータが生み出す強力な遠心力振動は、粉粒体の流動化促進にとどまらず、多岐にわたる産業用途に活用されています。
- 輸送・供給:各種バイブロフィーダの振動源として使用されます。
- 充填・排出:粉末や固体を型枠、袋、缶などに効率よく詰める(充填・タッピング)工程に利用されます。
- 選別・ふるい分け:バイブロスクリーンに装着することで、振動による高精度なふるい分けや選別を可能にします。
エクセンでは、各種バイブロフィーダ、バイブロスクリーン、テーブルバイブレータを受注生産にて承っております。
各種対象物への取付方法
振動モータを取り付ける対象物には、共振を防ぐための十分な強度が不可欠です。
また、振動を対象範囲外に伝達させないよう、適切な防振装置(防振ゴムなど)の設置も必要となります。
特に、強制振動用として設計されていないホッパーなどへの設置は、アングル材を溶接して補強し、その補強材を介して振動モータを取り付ける方法が一般的です。

底面傾斜形ホッパーへの取付

| 項目 | 詳細な取付指示 |
|---|---|
| 取付位置 | ホッパー排出口から全長の1/4の位置に取り付けます。 |
| 取付方法 | 振動モータは、鋼板製の振動板にボルトで直接締め付け、固定します。 |
| 台数 | 1台。 ただし、扱いにくい内容物の場合は、より出力の大きい振動モータを選定してください。 |
| 取付構造 | ホッパー内面に、振動モータを取り付けるための鋼板製振動板を設置します。 鋼板は平板が適しており、ホッパーの水平リブに載せ、連続溶接で完全に固定します。 |
コンクリートホッパーへの取付

| 項目 | 詳細な取付指示 |
|---|---|
| 取付位置 | ホッパー出口から全長の1/4~1/3の位置に、ボルトで締め付けて取り付けます。 |
| 台数 | 通常1台。 扱いにくい内容物の場合は、2台以上の設置を検討します。 |
| 振動モータの選定 | ホッパー上部に加わる荷重が大きいため、大きめの振動モータが必要です。 |
| 補強方法 (アングル材) | 傾斜部分にアングル材を最大限に溶接して補強します。 |
特殊ホッパーへの取付

| 項目 | 詳細な取付指示 |
|---|---|
| ホッパー形状 | ホッパーが非常に長い場合は、振動モータを螺旋状(スパイラル)に配置してください。 |
| 取付方法 | ホッパーの長さに沿って均等に配置し、図面を参照して必要な位置にボルトで締め付けます。 |
アングル溶接方法

耐振設計が施されていないホッパーに振動モータを取り付ける際は、振動を広範囲に確実に伝達させるため、 ホッパー面にアングル材を溶接して補強します。
| 項目 | 詳細な取付指示 |
|---|---|
| 溶接方法 | 断続溶接 |
| 溶接ピッチ | 溶接あり:溶接なし = 3:2 を目安としてください。 |
| 取付面のレベル | モータ取付時には、取付面のレベル出し(水平・平面の確保)を確実に行ってください。 |
取付に関する注意事項
- アングル材の溶接終端:クラック(亀裂)防止のため、アングルの両端は溶接しないでください。
- アングルの長さ:アングルは長いほど、ホッパーへの応力集中を軽減し、 振動効果の向上につながります。
- 横リブへの対応:ホッパーに横リブがある場合は、アングルをリブに当てて溶接 してください。
- モータの締結:モータの固定には、高張力ボルト・平ワッシャ・スプリングワッシャ・ダブルナットを使用し、確実に締結してください。
- 溶接棒:溶接には、引張強度の高い溶接棒を使用してください。
- この取付方法は一般的な推奨例であり、性能や安全性を保証するものではありません。 実際の設計・施工にあたっては、使用条件や対象物の構造を考慮し、安全を確保してください。
