エクセン物語

次の100年への想い。

エクセン物語 第3章
第6話 : 次の100年への想い。

 エクセンでは、次の100年を見据えた取り組みが行われている。その陣頭指揮を執るのは、現副社長の林哲平であり、時期は未定ながら、彼が4代目を継ぐことは業界でも周知の事実である。そこで改めて林哲平の目指すものをご紹介してくことにしよう。

(プロフィール)

54年12月、東京都生まれ 

(職歴)

2003年4月 豊田工機入社 福島(二本松工場)で溶接担当、後に営業

2006年11月 エクセン入社 海外本部海外事業推進室。中国を担当

2011年1月 中国語源大学(北京)にて中国語研修

2012年1月 愛科昇振動機械(嘉興)有限公司総経理

2014年8月 エクセン海外事業部長兼副社長就任 

(入社後のエピソード)

32歳で愛科昇振動機械(嘉興)有限公司総経理に就任したが、その2か月後に生産を任せていた中国人責任者が辞めてしまった。本来なら困り果てるところだが、好機に変えるべく、生産体制を一から見直し、自分が目指すべき方向に持っていくことができた。通訳を通さず話すことの重要性も知ったという。この時の、小さい会社ながらもすべてを判断し、お金を動かし、会社としての方向性を決める体験は貴重だったと語っている。

 草加工場の建て替えでは、社内コミュニケーションの充実を図るべく、それまで離れた場所に配置していた各部署を一カ所に集めた。

~一問一答~

(4代目へのプレッシャーは感じますか?)

お取引先の方々など、関係者の多さ。それぞれの家族、歴史などは正直プレッシャーを感じています。しかしながら、それに萎縮することなく、今のエクセンに必要なのは変わることだと思っています。変わることがすべて正解とはいえませんが、まずはやってみることが大切だと思っています。

(今、力を入れていること。将来やりたいこと)

日本における建設機械は先細りが予測されています。海外への新たなカギを模索中です。また、自分のところだけが儲かることを目指すのではなく、他社とWinWinの関係を構築することも必要と考え、そのための事業を展開できるよう模索しています。

現場の感覚に頼っていたものを、データ化して誰にでも見せることができるようにすることも必要と思っています。

(社内で目指していることは?)

物事を進める際、1年スパンのような長期ではなく、もっと短く、クオーターでPDCAをその都度回しながら進めたいです。ゴールがどこにあって、いつまでに誰が何をするのかを明確にすることですね。PDで終わってしまわないよう、小さいサイクルの積み重ねを目指したい。それができないというのなら、できる人にやってもらいます。厳しいようですが、これからの時代を乗り越えるために、私たちは変わらなきゃいけないと思っています。そして、本当の意味での、プロフェッショナルな研究開発を行い、ウチにしかできないことをやりたい。どこでもできることは外注に出すくらいの潔さがあってもいいかもしれません。