リサイクル材の製造過程で建築廃材を破砕したウッドチップを貯蔵するサイロに詰まりが発生し排出ができなくなるトラブルが度々発生しておりました。
福島県のF社では、リサイクル材の製造販売をしています。これはウッドチップを原料として作られているもので、貯蔵にはサイロを利用しています。問題はここで詰まりが発生してしまうこと。それにより排出がスムーズにいかず、トラブルが発生するたびに作業員が突き棒によりサイロの上部と排出口の両方から強引に突き崩し作業を繰り返していました。この作業効率が悪さと人員効率の改善のため相談がありました。
問題のサイロの内部では壁面に沿って竜巻状に原材料であるウッドチップが絡み合い、詰まりが発生していました。これはサイロにウッドチップを輸送する方式が空気による輸送であること。ウッドチップは絡み合う特性があることのふたつが重なり起こっているもので、問題解決にはウッドチップをしっかりほぐしてあげることが有効と考え、弊社のダイレクトブラスターEDBシリーズを提案しました。
また、このケースのようなウッドチップの閉塞防止には、一度の噴射で一気に吹き飛ばしてほぐすだけの力が必要なことからサイロの形状や寸法、内容物の貯蔵量なども考慮し、吐出口径6インチ、タンク容量230L、ダイレクトブラスターEDBシリーズ最大のEDB6-230を複数台設置して内部のウッドチップをほぐすこと。さらに低周波振動モータKM40-2PAによる振動で排出を促進する2段構えのプランで納入となりました。
狙い通り、ダイレクトブラスターの噴射エアーはウッドチップの絡み合いを低減。低周波振動モーターによる振動で排出をスムーズに行えるようになりました。現場からはほぼ無人化による稼動ができるようになったという声をいただいています。
納入後は「詰まりも発生しなくなり、生産効率も向上した」「突き崩す作業も不要になり、無人化に近い状態となった」と大変喜んで頂いております。ウッドチップは元々絡みやすい素材でしたが、ダイレクトブラスター+低周波振動モーターによるW効果が十分に得られた結果だといえるでしょう。