配管内に静電気付着する異物(リボン)除去を行い製品の品質向上と生産効率UP
D社は樹脂ペレットを供給する配管内部に異物(リボン)が静電気付着してしまうこととコンタミ問題に悩み、配管内部の徹底した清掃と、定期的な叩き作業による付着防止策を人海戦術によってまかなっていました。その後、一旦は他社製のエアーノッカーを採用することで解決を図ったようですが、衝撃力が一定のため思うような効果が得られず、導入をしても多量の原材料を無駄にしていたことで弊社に相談がありました。
そこでまずは衝撃力を可変させることのできる弊社のリレーノッカーを提案し、これまでに配管を人力で叩くことのできなかった部分にもリレーノッカーを設置するなどの対策を施し、効果を上げてきました。しかし近年、原材料の多様化と環境変化で発生するコンタミ問題が新たに発生してきたため再び実績のある弊社に改善対策の相談がありました。
今回新たに発生しているコンタミを中心とした閉塞問題は、従来のような打撃振動による方法だけでは十分な効果が期待できないためエアーブラスターの設置を提案。直接圧縮空気を噴射し一気に配管内の詰まりを解消するこの方法は、とくに樹脂ペレットのような小さな粉流体には効果が高く、操作も簡単。閉塞の状況に応じてブラスターのタンク容量も選べることが採用のポイントとなりました。
強力なブラスターから排出される圧縮エアーが配管内をくまなく行き渡ることで問題解消に近づいています。また、これまで年間1000万円近い不良発生による処分の解消と品質向上につながり、現在は20基近くが採用されています。
D社ではこれまで閉塞問題に起因する製品不良により、年間1000万円近い経費がかかっていたといいます。それが大幅に低減し、さらには現場の安全性と生産効率の向上もできたと評価していただきました。今ではおよそ20基のブラスターがD社で活躍しています。