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バイブレ-タの種類

最後に各種バイブレ-タの種類を概観してみます。

ここまでは、主に内部振動機を中心に、コンクリートとバイブレ-タの説明をしてきましたが、構造物の種類、現場の型枠の状況、製造物の種類などによって、様々種類のバイブレータがあります

各方式を具体的なバイブレ-タ-の種類に分類してみると、

内部振動機

コンクリートの中に振動機を挿入し、直接振動を与え、コンクリートの締固めを行うもので、振動機の形と大ききは様々ありますが、振動部が円筒形の棒状バイブレ-タ-と称するものが最も多く使用されています。振動機構は、振動体内に 内蔵された偏心重錘 (エキセントリック)回転式の高周波シリーズのHBM-ZX型、軽便シリーズなど、また、回転軸が遊星運動をして打撃振動を発するHV方式が大部分です。

外部振動機(移動形)

型枠外側に振動機(バイブロモーター)を取り付けたり、型枠の外側からE     KC型などの外部振動機を接触させて、締固めを行うもので、振動モータと呼ばれるHKM型やKM・EKM型の様な取付型、アイロンやキツツキといった建築型枠用の簡易取付型、手持ちのEKC・EKD・CVKCA型に大別され、二次製品工場や内部振動機が使用できない場所とか、建物の壁仕上げ などに用いられています。

外部振動機(固定形)

テーブル状の振動台の上に型枠を乗せ、型枠全体の振動でコンクリートの締固め を行うもので、主に工場設備としてコンクリートニ次製品の製造に使用されています。小-中規模の製品用には電気式が多く、投入から締固めの 為の低周波の物と、仕上げに重点をおいた高周波の物とがあります。また積載荷重が5 - 7 ton以上になったり、打設騒音に対応しなければならない場合などには油圧クランプ式が主力となっています