良いコンクリ-ト構造物作りにおいて、良い振動締固めは決定的な要因となり得ますが、同時に生コンの練り混ぜから構造物としての完成までには、とても多くの作業工程と時間要素が係わっています。
いささか逆説的ですが、私どもが現場で体験した ダメなコンクリ-トの作り方を上記の順に従ってご紹介してみましょう。
いかがでしょうか。いくらエクセンのバイブレ-タをお使いいただいても、これでは良いコンクリ-ト構造物など できる訳がありません。幸いなことに今日では、レディーミクストコンクリ-トのおかげで1 -3 までは、ほぼ100%の品質が保証されています。
しかし、充分な「カブリ」をとらない躯体設計や、窓の下側などで生コンクリ-トの流れを無視した型枠組み立て などなど、私たちバイブレ-タ-の専門屋としてのノウハウを利用していただける部分もたくさんあるのです。
この章の要点は、良いコンクリ-ト作りの為には工程全般にわたる緻密な管理が不可欠であるということです。私どもの経験値で言うと、強度、仕上がりに及ぼす影響は、
設計、材料、練り混ぜ、運搬 で 20%
投入と打設 (バイブレ-タ) で 50%
養生と脱型で 30%
というところでしょうか。
しかし、どこか一つに欠陥があれば、最終結果はみじめなものとなります。