ゴム加硫剤が詰まり次工程への供給が滞るトラブルが度々発生しておりました。詰まりが発生するたびに作業員が詰まりが発生している部分を外部より叩き詰まりを解消しており、生産効率が悪い状況でした。
福島県のＧ社はゴム加硫財の製造を行っています。その製造過程においてゴム加硫財の詰まりが発生し、その都度作業員による叩き作業で対応しているが、生産効率が悪いので予防と解消ができないかと相談がありました。
原因は空気輸送で運ばれてきたゴム加硫剤が集塵コレクタの排出口付近にブリッジ状に固まり詰まりを発生させていることでした。ゴム加硫剤というのは連続的な振動を与えると、より緊密になり詰まりを増長させてしまう可能性があります。今回のブリッジ状の詰まりはブリッジ部分に少しの力を加え、バランスを崩すことができれば簡単に解消される状態であったためリレーノッカーシリーズによる打撃振動やブラスターシリーズによる内部からの噴射で十分な効果があると判断。リレーノッカーシリーズ（RKV40PA)とエアオペコントローラ(AOC-1B)ミニブラスターシリーズ(EMB1.5-3A)の２通りのプランを提案。
しかし現場では集塵コレクタに穴を開けたくない、環境音は静かにしたいとの要望もありました。検討したところ、この２つの要望は両立が難しく今回は現場の作業環境においてリレーノッカーシリーズの打撃音で作業員同士の指示連絡の声が聞こえなくなることは危険性が上がるため、より作動音が静かなミニブラスターシリーズ(EMB1.5-3A)を納入することとなりました。
集塵コレクタに穴を開けたくないという要望は満たせませんでしたが、詰まりの発生は抑えることができ、作業環境が悪くなることもないと喜んでいただいています。
今回は要望である「集塵コレクタに穴を開けたく無い」という点を満たすことは出来ませんでしたが、「詰まりが発生することも無く生産効率が向上した。作業環境も悪くならずに済んだ。」と大変喜んで頂いております。