良いコンクリ-ト作りのための要因
良いコンクリ-ト構造物作りにおいて、良い振動締固めは決定的な要因となり得ますが、同時に生コンの練り混ぜから構造物としての完成までには、とても多くの作業工程と時間要素が係わっています。
- 要素材料、つまりセメントや骨材、水、混和剤の基本的な品質や練り混ぜまでの管理
- 練り混ぜ作業の品質
- 打設場所までの運搬時間や品質
- 「カブリ」の厚さなどを含めた構造物の設計そのもの
- 配筋の精度、品質
- 型枠の仕上がり具合 や 支保工の強度
- 剥離剤 (離型剤) の選定や品質
- 投入の方法
- 天候、あるいは作業環境
- バイブレ-タの機種選定と使い方
- 養生の方法と品質
- 脱型の時期と方法
いささか逆説的ですが、私どもが現場で体験した ダメなコンクリ-トの作り方を上記の順に従ってご紹介してみましょう。
- 少量なので風化して凝結しはじめているセメントを使った
- 日光にさらされてカラカラな砂利を使い、水の量はいつもと同じ、塩分の多い井戸水で練り混ぜる
- 現場が昼休みになったので、ミキサーのなかに置いておいた生コンのスランプが低そうなので水を足す
- 「カブリ」が少なく、鉄筋間のあきを考えずに用意したバイブレ-タが入らなかった
- スペーサー間隔がわるく鉄筋がダレて型枠にあたっていた
- 型枠がはらんだ
- 打設前にコンパネへの散水をわすれた
- シュートの用意がなかったので2m程投げ下ろす
- 大雨になったが打設した
- バイブレ-タ-を3本用意してあったが、ポンプ車が2台なので、1本は予備にした
- 日光で早く乾かそうとシートをはぐっておいた
寒いのでジェットヒーターをガンガンたいて温めた (散水なんかしない) - 設備屋がせかすので 打設翌日に型枠をはずしてやった
いかがでしょうか。いくらエクセンのバイブレ-タをお使いいただいても、これでは良いコンクリ-ト構造物など できる訳がありません。幸いなことに今日では、レディーミクストコンクリ-トのおかげで1 -3 までは、ほぼ100%の品質が保証されています。
しかし、充分な「カブリ」をとらない躯体設計や、窓の下側などで生コンクリ-トの流れを無視した型枠組み立て などなど、私たちバイブレ-タ-の専門屋としてのノウハウを利用していただける部分もたくさんあるのです。
この章の要点は、良いコンクリ-ト作りの為には工程全般にわたる緻密な管理が不可欠であるということです。私どもの経験値で言うと、強度、仕上がりに及ぼす影響は、
設計、材料、練り混ぜ、運搬 で 20%
投入と打設 (バイブレ-タ) で 50%
養生と脱型で 30%
というところでしょうか。
しかし、どこか一つに欠陥があれば、最終結果はみじめなものとなります。


