2009.05.22 エクセン会工場見学会吉澤石灰工業株式会社葛生工場 様 大叶鉱山

エクセン会工場見学会

第49回のエクセン会工場見学会は、栃木県佐野市宮下町にある吉澤石灰工業株式会社葛生工場様にお邪魔しました。 今年度は低迷する景況を鑑み自由参加と致しましたが、13社20名のご参加をいただけました。

我社もセメントと共に製品を展開しているのですが、その原材料を採掘している現場はなかなか見られるものではありません。 今回吉澤石灰工業様のご好意をいただき見学させていただける運びとなりました。


エクセン会工場見学会

まず会議室で阿部常務取締役様より葛生工場の概略をお伺いし、バスで葛生工場内の見学をさせていただきました。 吉澤石灰工業(株)がある葛生は、「石灰の町」と言われるように日本有数の石灰石とドロマイトの鉱床があります。埋蔵鉱量10億トン以上、採鉱部では、三峰地区・簑輪・大叶・富士、それぞれの鉱区を保有、石灰石・ドロマイトの採掘、破砕、選鉱をしており、協力会社も含めわずか33名で月産30万トンを誇っています。


ロータリーキルン

採掘した石灰を焼成するロータリーキルンをまず見せていただきました。 これは巨大な横型円筒形がゆっくり回転している設備ですが、内部に石灰石が送り込まれ回転しながら1400度の熱で焼成していきます。 外部表面は400度近くにもなるそうで非常に危険な為か地上よりかなり高い場所に設置されていました。 鋼板製の本体の内側には特殊な耐火物煉瓦が張ってあり、円筒は、出口方向に向かい緩やかに傾斜し、本体をゆっくり回転させることで石灰石を排出側に移動させながら焼成します。 ここのロータリーキルンは、長さ55m、径3.2m、1回転すると、中の石灰石は約40cm出口方向へ進み、炉の中で石灰石は脱炭酸反応を起こし、生石灰となります。 生石灰に水を加えると、発熱反応し消石灰となります。この工程を消化といいます。 それから粉砕、混合、ふるいわけの工程を経て製品になっていくのです。

大叶高山三峰地区 採掘場

次にバスで20分程度走り、大叶高山三峰地区の採掘場を見学させていただきました。 葛生の三峰山(鍋山)地域は良質な石灰に恵まれており、古生代二畳紀2億年前の海中のサンゴなどが堆積してできた良質な石灰石・ドロマイトが広く分布しています。若干マグネシウムが含まれた物をドロマイトと言い日本ではここ葛生が主要な産地で、土壌改良剤や銑鉄の不純物を除く為やガラス材料などに使われる、また日本のほぼ9割がここで産出されていることなどをお伺いしました。

エクセン会工場見学会

採掘場は階段状に採掘していくベンチカットという採掘法で掘り進んでおり、とにかくそのスケールの大きさに圧倒されるばかりで採掘された石灰石は、大型ショベル、60トン大型トラックで地下へと運んでいるのですが広すぎてスケール感が湧きません。 先導していただいている四駆車が近くに寄っていただき、タイヤの半分近くしか無いことで大きさに改めて吃驚するような次第です。 
ベースマシンに穴を開ける機械をつけたクローラドリルが地面に穿孔し、そこに発破をかけ破砕します。 ベンチ(階段状の一段)は約10メートルあり大体その深さで掘っていくようです。 採掘された石灰石などは先ほどの大型トラックや、地下の坑道を走る電気機関車(栃木県唯一の地下鉄!)によって洗鉱場まで運搬され、最初に見学した工程に進むのです。

展望台で全景を展望しましたが、標高600m近くの山がほぼ全山石灰石、ドロマイトであるが100年程度では掘りつくせないことや、やはり景観や自然保護などから国の許可がいる事などを伺いました。 田澤様の丁寧なご説明ありがとう御座いました。

エクセン会工場見学会

懇親会

見学後、群馬 藪塚温泉 ホテルふせじまに移動しエクセン会懇親会を開催。16名のご参加いただき、懇親会も滞り無く終了いたしました。 ありがとうございました。

記事・写真:草加工場 T.M

エクセン会工場見学会
| 2009年06月01日 |